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今、孤食化が問題になっていますが、子どもだけでなく、「会食不能症」といって、大人の中にも一人でないと食事ができない、またある程度の知り合いとは一緒に食事ができないといった人が増えているそうです。 「会食不能症」とは、家族や一人では食事ができるし、全く他人の中でも食事、外食ができるが、同じ学校や職場の人や恋人など、ある程度知っている人との食事ができないという食行動異常のことで、対人恐怖症の一種。10代、20代の男性に多いのが特徴で、一人ではきちんと食事ができるので過食症や拒食症などの摂食障害とは違い、栄養的な問題は特にないそうです。会食不能症の人は、「一人で食べる方が気が楽だ」という位の感覚の人が多いようです。しかし、恋人と食事ができなくてふられそうだとか、会食の機会の多い仕事に配置替えになったなど、状況によっては会食不能症が大きな悩みとなって来院するケースがあります。会食不能症が見られるようになったのは、食事が単なる栄養補給という「エサ」になっている傾向があること、家庭で食卓を囲むことがなくなり「孤食(独りぼっちの食事)」が広く見られるようになったことが特徴的な変化と言われています。 スローフーズ(ファーストフーズに対して時間的、精神的ににゆとりのある食事)を提唱する島村菜津さんは、イタリアではとにかく時間を作って、親戚や地域の人が集まり、食事を楽しむ。それは情操教育なのだと言っています。日本では、戦前生まれの人は、静かに食べる躾をされていましたし、高度成長期までは文化として食を楽しむ習慣は少なかったと思います。また食べ物は豊かになっても、生活時間の違いから、孤食の傾向があります。孤食の子どもに聞くと、「寂しい」というより、親から「好き嫌いなく食べなさい」とガミガミ言われのがうっとうしくなって、「一人で食べる方が気が楽」という中高生が増えています。 食のことだけに限らず、物は豊でも精神的に満たされていないことが、今の時代が抱える様々な問題の原因にあるように思います。もちろん栄養のバランスよく食べるとことも大切。みんな毎日一生懸命いきていて精神的にもゆとりがないのもわかる。だけど、歯車が少しずつずれて、それがいつかとんでもなく大きくなって根取り返しがつかないことになるかも・・・。私も、日々の忙しさの中でいろいろと反省するところが多いのですが、楽しく食べる空間と時間を家族で大切にしていきたいと思います。 |